卒業生(松農会)の皆様へTo all Graduates

学校案内

松農会長あいさつ

 松農会員の皆様には、県内はもとより全国各地または海外でご活躍のこととお慶び申し上げます。

 私は、昨年7月に開催された理事・代議員会において、2万人を超える卒業生を擁する当会の会長に選任され、就任いたしました。よろしくお願い申し上げます。卒業期と学科は、71期農業科であります。前任の浅野俊雄先生は、39年の永きにわたり会長を務められ、母校の発展に多大なご貢献をされましたが、残念ながら昨年10月に急逝されました。改めましてご冥福をお祈りいたします。

 私が学んだ当時(昭和45年4月~昭和48年3月)の松江農林高校は、農業,園芸,畜産,農業土木,林業の各1クラスと農産製造2クラス、そして女子専門の生活科1クラスの計8クラスでした。各クラスの定員は40名であったことから、1学年320名、全校では960名の定員となる県内でも有数の大規模な学校でありました。1年時の昭和45年に創立70周年の記念式典があり、現在の体育館もこの年に竣工したように記憶しております。

 当時から半世紀が経過した今日、少子化の影響もあり、生物生産,環境土木,総合学科の3学科4クラス編成と当時の半分の学校規模となりましたが、それぞれの学科で特色をもった教育が展開されており、毎年2月に、生徒諸君が日頃の研究や学習の成果を発表する「松農発表会」は、大学の卒論にも匹敵するような内容の発表もあり、浅野前会長が生前よく言っておられた、「創意工夫、研究力向上の努力」の教えが在校生の皆さんにも脈々と受け継がれていると感じたところであります。

 一昨年の正月明けに初めて国内での感染者が確認された新型コロナウィルス感染症は、ここ松江の地でもその年の4月に初めての感染者が確認され、その後、感染の拡大,縮小を繰り返し、現在、第6派の感染の状況にあります。当初、令和2年の7月に予定していた母校の創立120周年記念式典と松農会総会及び記念パーティー、そして浅野先生が深い情熱を注がれた記念事業としての「全国薬草シンポジウム」は、開催を1年延期し、昨年の7月の開催としたところでありました。しかしながら、昨年もコロナ禍は終息に至らず、結果として、学校行事として記念式典のみを開催し、集客を伴う松農会事業は全て中止としたところであります。会員の皆様には様々な面でお力添えをいただいておりましたがコロナ禍に免じてお許しをいただきたいと思います。

 会員の皆様が一同に会する松農会総会とパーティーは、今もってコロナ禍が終息しないことから、今年も一昨年,昨年に続いて中止を決定したところでありますが、松江農林高校の学校活動は営々と続いております。引き続きのご支援,ご協力をお願いするとともに、母校及び松農会の更なる発展に努力することを誓い、就任のご挨拶といたします。

松農会 会長  能 海 広 明